これまで円形脱毛症はストレスが原因ではないかと考えられてきました。最近では、毛根部の白血球が毛母細胞を攻撃することがわかり、一種の自己免疫疾患との考えが一般的です。もちろんストレスが誘因になることが多く、なんらかのストレスのために自己免疫疾患が活動しだすものと思われます。
円形脱毛症の脱毛のしかたはいわゆる男性型脱毛症のように徐々にではなく、急激にある一定範囲の毛が円形あるいは全てが一度に抜けるわけです。この機序としてアポトーシス(細胞の自殺)が作動していることが指摘されています。
近年、アポトーシスの作動する機序にカスパーゼ酵素の増大を惹き起こすTGF-βの関連が判明しており、そのことから、TGF-βを強力にブロックする薬用ヒビンは円形脱毛症にも効く可能性が考えられます。
クリニック及び併設サロンなどでの薬用ヒビンを中心とした施術をこれまで実施してきましたが、予想通りみごとな効果が出ています。
AGA・円形脱毛症治療例のページで症例を提示しますが、この他にも単発〜複数個の円形脱毛症はほぼ100%近くが著効を示しました。
一般的に使用される男性型脱毛症の治療薬は緑色の塩化カルプロニウム(フロジン液)の外用薬ぐらいで どこのお医者さんにかかってもまず出されるのがこれだと思われます。
脂漏が強くフケが多い時には脂漏性皮膚炎としての治療を行います。円形脱毛症の治療もセファランチンや抗アレルギー薬などの経口薬や、外用では先程のフロジン液などです。又、重症例にはステロイドパルス療法、ステロイド内服療法などがあります。
一部の病院ではPUVA療法やアレルギー接触性皮膚炎をおこさせる局所免疫療法などがありますが、どれもカゲキな割には思ったほどの効果が得られず、副作用に苦しむことが多いのが現状です。
近年、飲む育毛剤としてプロペシアが登場し、皮膚科のクリニックで処方されるようになり効果をあげています。
当クリニックでもプロペシアを処方しています。
さらに、当クリニック院長の開発したファイブエレメントセオリーや薬用ヒビン、頭皮洗浄システムを用い、独自の発毛外来を展開しています。